making フローライトの女の子  2/2 Photoshop
フローライト(蛍石)という鉱物をイメージした女の子のメイキングの続きです
Photoshopを使った加工編になります

【使用ソフト】
・sai2
・Photoshop CS3

▼人物を描く工程に戻りたい方はこちらからどうぞ▼
  人物を描く・sai編へ
Step21 水面の足場を作る
Step20までにsai2で作成した人物を統合した状態で
psd形式で保存しておきます
統合前の状態も後で編集する場合があるので
別途、保存して取っておきます

ここからはPhotoshopを使っていきます
(加工は基本的にPhotoshopを使っています)

本を参考に以前作った水面の背景素材を用意しました
素材を作る際は大き目にして保存しておくと
他の絵を描く時にも使えて便利です

素材集を買うのも良いのですが
素材の作り方の本を買う方が多いです
(自分で作ってみたい派)

自分で作ると素材の制約無いので
気にせず使えるのが良いです
人物と別に新規レイヤーを追加して
水の素材を変形させて足元に貼り付けました
奥行きが出るように手前を広く
奥を狭くして台形型にします
投げ縄ツールで水たまりのような形に
切り抜きました

ここでも手前を広く、奥を狭くを意識した形にします
新規レイヤーを追加して
長方形選択ツールで水面の下の方を選択して
水色と紺色のグラデーションで塗りつぶしました

描画色から背景色への2色でべた塗りしています
長方形選択ツールを使って
水面からはみ出る場所を選択して
「Delete」キー押下で余計な部分を削除しました

上側と左側を削除しています
消しゴムツールでグラデーションの下の方を
波型にランダムで消しました

波型にザックリ消した後に
不透明度・流量を低めに設定し、エアブラシ機能を有効可して
大きめサイズで更に消してボヤけた感じにしています
グラデーションのレイヤーを選択して
フィルタ>スケッチ>「グラフィックペン」を選択し
以下の設定でフィルタをかけました

 ・ストロークの長さ15
 ・明るさ暗さのバランス 36
 ・方向縦
グラデーションのレイヤーを選択したまま
フィルタ>ぼかし>「ぼかし(移動)」を選択し
-90度、距離290pxelの設定でぼかしました
グラデーションの色が暗すぎたので
グラデーションのレイヤーを複製し
「リニアライト」不透明度40%に設定しました

グラデーションレイヤー同士を結合しておきます
グラデーションレイヤーに
フィルタ>ぼかし>「ぼかし(移動)」
(-90度 距離500pxel)をかけました

下部を大きめの消しゴムでぼやけた感じに消し
色々なサイズや透明度の消しゴムで縦の直線で
グラデーション部分を消しました
クリック後にShiftキーを押しながら
別の箇所をクリックすると直線が引けるので
ガイド表示を出して曲がらないように気を付けながら消しました

ぼかしの影響で水面上部のはみ出しがあるので
上部の不要部分を長方形選択ツールを使って消しました

足場が完成しましたが色味が
人物のワンピースの色味に近すぎるように見えます
イメージ>色調補正>「色相・彩度」を選択します
色相・明度・彩度を調節して色味を明るい水色寄りに変更しました

メモし忘れてたので、どの程度変更したかが不明でした
(ごめんなさい)

今回のメイキングでは分かりやすいように
不透明度等のパーセントは端数が出ないようにしていますが
普段の作成時には端数は気にせずに
見た目的に気に入る状態に変更するようにしています

足場の水面と下のグラデーション部分を結合しておきます
統合してある人物レイヤーを複製して
透明ピクセルをロックして
真っ黒に塗りつぶします

後で人物を切り抜く際に選択範囲があると便利なので
黒人物の選択範囲を別途保存するか
このレイヤーを取っておいて選択がすぐできるようにしておきます

今回はこの黒レイヤーを複製しておきました
黒レイヤーを自由変形で人物の足元にくっつくように
移動・変形させます
奥の方が細長い影になるようにしています

レイヤーの優先度は以下にしてあります
 人物    上
 人物の影  中
 足場の水面 下
人物の影レイヤーを選択して
レイヤー>「クリッピングマスクを作成」を選択して
水面からはみ出る部分の影が消えるようにしました

人物の影レイヤーの不透明度を60%
足場の水面レイヤーの不透明度を70%に変更しました

これで足場が完成です

50分程度かけて足場を作成しています
Step22 メインの背景を作る
本を参考に背景画像を作りました

背景の元画像には水面素材を使い
「Making」の文字には人物の画像を使っています

ロゴデザインの本は模様の作り方が
複数載っていておススメです
服とか背景を作るのに役立ちます

加工系の本は、一度本屋に行って中身を確認してから
買うのをおススメします

実際に中身を見た際に自分が欲しい系と違ったとか
欲しい情報が少なかったとかがあるのと
値段がまぁまぁするので、中身見てから
購入する事をおススメします
Step21までに作った画像と背景を合わせて
人物と水面の更に後ろに人影レイヤーを複製して追加しました
(人物と同じ位置の人影レイヤーは残しておきます)

今見ると足元の影と背景の人物の影が合ってないので
別に用意しておけばよかったかなと思ってます…

背景の人物の影の足元に直線の黒い影を
水面に引いた方が違和感が無かったと思います
(作成中に気づかなかった反省点です)
人物の時に作成した八面体の統合画像を選択して
編集>「ブラシを定義」を選択します

【補足】
「パターンを定義」にすると塗りつぶしの
パターン画像に設定する事が出来ます
ブラシを選択してブラシの形を見ていくと
八面体の画像が最後に追加されているので
これを選択します

ブラシ設定の「散布」にチェックを入れて
数を最小にして散布のバランスを
真ん中付近に設定しました
下のプレビュー見ながら好みの感じになる場所に設定します
いろんな色で描くと左図のように一色のブラシになります

ブラシサイズを変更しながら薄い水色で
背景画像より上のレイヤーにランダムでひし形を描いていきます
通常の線を引くように描いていくだけで
ひし形の画像が散布されます
全体的にひし形を散らした後に
レイヤーをコピーして「ピンライト」に設定します
通常のひし形レイヤーの不透明度を50%
ピンライトのひし形レイヤーの不透明度46%
に設定しました

ここまでの背景加工に1時間程度かけています
Step23 楕円を描く
楕円形選択ツールを使って細長い
楕円の選択範囲を作ります

新規レイヤーを用意して
編集>「境界線を描く」を選択して
描きたい太さのpxを指定して境界線を描きます

今回は2種類の太さの楕円を用意しました
それぞれ別のレイヤーに楕円を描いています
楕円レイヤーを複製して
少し発光するような設定にしました

詳細設定が残っていなかったのですが
複製レイヤーに「ぼかし」をフィルタを使って全体にかけて
「発光」設定にしています

一旦複製した楕円画像を結合します
(2つの楕円はレイヤー分けしたままにしてあります)
楕円の位置を自由変更を使って変更しました
細い方の楕円を複製しています

電子っぽいイメージの際に
この楕円の加工を使うことが多いです
人物と同じ位置の人影レイヤーの
黒い部分を自動選択ツールで選択します

楕円レイヤーを選択して
レイヤー>レイヤーマスク>「選択範囲をマスク」を選びます

全部の楕円レイヤーに上記のマスクを掛けると
左図のように人物部分の楕円が見えなくなります
レイヤーのマスク部分を選択します
(左図の赤枠部分)

黒色のブラシでマスク範囲を追加
白色のブラシでマスク範囲を削除
出来るので、ブラシを使って楕円を前に出したい部分と
隠したい部分を調整します
各楕円のマスクを調整しました

フラフープをかぶっているイメージで
楕円を隠したい部分にのみマスクを掛けました

髪の毛近くが細かめなので
少々時間がかかりました
各楕円のレイヤーの設定を以下に変更しました

 太い楕円 覆い焼き(リニア) 不透明度50%
 細い楕円 覆い焼き(リニア) 不透明度40%
 細い楕円 覆い焼き(リニア) 不透明度70%

1時間程度かけて楕円を描いています
最終調整 完成
ブラシ(円型)のサイズを変えながら
マウスを使ってポチポチ押しながら薄紫色の光を足しました

覆い焼き(リニア)に変更し、光った状態にします
光のレイヤーを複製して位置を少しズラした後
画面を見ながら色味を調整して、不透明度を76%にしました
(元の色味は深緑になっていました)

光は簡単に足しただけなので5分くらいしかかかってないです


これで背景の加工が完了しました
お・ま・け
髪の毛をパーツ分けしておいたので
後ろの髪を非表示にし、色調補正を使って色味を変えた
ショートカットverも作ってみました

デジタルで描いた場合は簡単に
色を調整出来て便利ですね!

最後まで閲覧して頂きありがとうございました!!